リユース食器

リユース食器

2014年10月10日

都市部のイベントでは、環境に配慮した取り組みがスタンダードになりつつあります。しかしながら、地方では、環境イベントと謳いながらも、大量の使い捨て容器が使用されている場面が少なくありません。九十九里エリアも例にもれずそのようです。

マルシェやイベントが多発している九十九里エリアで、楽しく食事をしながらコレカラ99について知ってもらえたら、と広報ツールのひとつとしてリユース食器を製作しました。コップとどんぶりの二種類です。コップは、ビールやお酒、ソフトドリンクなど、主に冷たい飲みもの用、どんぶりは、丼ものや汁もの等、汁気のあるお食事用です。コレカラ99のウェブサイトに誘導できるよう、QRコードも付けました。

地域で開催されるイベントの食器をリユースできたらどんなにステキだろう、と早速、準備を始めました。まず、どのように貸し出し、どのように借りてもらうか、仕組みを作らないといけません。
貸し出すには、食器を洗い、保管し、要望に応じて速やかに準備できる人員が必要です。

次に、貸し出しは無料でいいのか、有料の場合は、いくらにすべきか検討しました。管理する人員が必要な以上、無料は厳しいですが、使い捨て容器より高くては、借り手がつきません。イベントの環境的な取り組みとしての導入を勧めてみても、地域のイベントは「こういうイベントをやってみたい」という素直で熱い想いから発生している場合が多く、多くは資金難、環境意識を高く持っていても、実際は安いものが優先されることがほとんどです。

とはいえ、新聞やSNSでよく見かけるリユース食器を全国的にはどう普及させているのか、様々な事例を調べてみると、すべてと言っても過言ではないほど、ほとんどが「助成金」により活用されていることを知りました。環境的な取り組みに貢献したい、ゴミを減らしたい、と思っても、使い捨て容器より値段が高く、お客様に貸し出すにあたり現場ごとに決まりごとを整理し、出店者さんへ説明し、理解を求め、当日はお客様に呼びかけし、イベント終了後、きれいに洗い、返却する手間と交通費、さらには燃料費を考えると、有料ではとても貸し出しを呼びかけることすらできませんでした。

メンバーには、環境に対する意識の高い人がいらっしゃいます。現在、その方々には、要望に応じて無料で貸し出しをしています。無料であれば、上記に挙げた手間は気にならない、そういった印象を受けています。

しかし、スタンダードには程遠い。では、どのように普及し、スタンダードにしていくか…。

それを実現するには、いくつかの段階を経ていかないといけないような気がしています。いきなり「借りてください」と言っても、残念ながら現段階ではスムーズに稼働しないでしょう。それは、「環境活動は大切」「ゴミを減らしたい」と思っても、どうしても手間がかかり面倒くさいことを避ける人が多く、その手間を超えてまでの環境意識が育っていないと思われるからです。リユース食器の普及をスタンダードにするためには、ビーチクリーンと連動したり、楽しい環境ワークショップを開催したり、地域内の環境意識の底上げをはからないと難しいと感じています。時間のかかる地道な取り組みです。しかし、できることから少しずつ、子育てのように進めていかれたら、と思っています。

リユース食器

by kaori

<関連記事>
海育で自慢できる町へ ~海育で観光客を取り戻す~
九十九里浜再生

LINEで送る