ミライカフェ

ミライカフェにかける想い

2014年9月28日

ミライカフェはコレカラ99の基幹事業の1つであり、この原稿を書いている2014年9月現在までに、その開催回数は全16回を数えます。そんなミライカフェはそもそもどうして始まったのか。その裏にどんな想いがあったのか。本記事ではそんなミライカフェのはじまりと狙いについてお話していきます。

ミライカフェはその名のとおり、地域のミライについて語り合う場です。その名前の由来はキックオフ以前の10名の発起人で一体この地域で何をやっていこうか、と話していたころに遡ります。発起人たちの中に共通してあった想いは、まず集まる場が欲しいね、ということでした。「田舎には気軽にコーヒー飲んでおしゃべりできるカフェもろくにないよね」とは都会から移住してきた人がよくこぼす愚痴です。それは素直な気持ちですが、「集まって語らえる場所」にはそれ以上の力があるように思えました。

コレカラ99というコミュニティ創設の背景を話すときに、しばしば持ち出す「フランス革命」についての逸話があります。それは、フランス革命という歴史上の偉業が、何の変哲もないカフェでのたわいもない会話から始まったのだ、ということ。それは始めから革命を目的とした集まりではなかったかもしれません。ただただ今の暮らしについての不満や未来への希望を語り合ううちに、革命への機運が高まっていった、ということなのかもしれません。とは言え、そこがムーブメントの起点になったわけです。そんなフランス革命の発端となった情景を思い浮かべながら、同時にどんな人でも気軽に来ることのできるような場、という意味を持たせて「カフェ。」そして、そこでこの地域のミライについて語り合えるようにと「ミライカフェ」と名付けました。

ミライカフェで語り合うといっても、具体的にどんなことをするか。グループディスカッションをするにも討論をするにも、テーマはどうするのか。考えるべきことはたくさんあるように思えました。ミライカフェの形を探るべく、たくさんの議論を重ねる中で、いくつかミライカフェでやりたいことがでてきました。
ひとつは、インプットの機会を設けることです。特に田舎にいると、情報のインプットが不足しがちだ、と感じる方も多いと思います。そこで、コレカラ99として既に様々な業界で活躍されている方を外部から講師やゲストスピーカーという形でお招きして、先進事例等についてご講演をお願いする。そしてそのお話を受けて、参加者の皆で思考し、語り合う。そんな姿を描きました。第1回目となった2012年7月のミライカフェにおいでくださった、地域プロデューサーの古田秘馬氏のご講演はその最たる例です。既に全国で地域活性化の事例をいくつもお持ちであり、そうした事例を交えながら、地域活性化に最も必要なものは何か、プロジェクトを成功させるノウハウについてお話しくださいました。
ミライカフェ

学びは必ずしも、外部の方からとは限りません。九十九里エリアには、既に活躍されている方々がたくさんいます。どんな想いを持って何を始めたのか、何が強みとなったのか、逆に予期せぬ失敗は何だったのか―など実際にこの地域で活動されている方のお話を聞くことは、九十九里で何かをやりたいと考えている方にとっては参考になることばかりです。第5回のミライカフェでは、会員制市民農園「Farm Campus」を運営する渡邊亮氏、小鮒拓丸氏、またその農園の野菜を使った「のうそんカフェnora」を切り盛りする橋本千文氏(2012年12月当時)にお話いただきました。どの方も移住者であり、移住を考える際に多くの人にとって一番のネックになる「仕事」について、参加者の皆さんと考える良い機会をいただきました。
また、ゲストの方のお話ではなく、映画の上映会をインプットの機会としたこともありました。第8回のミライカフェでは、ドイツのドキュメンタリー映画「シェーナウの想い」を観て、それを思考のきっかけとしました。映画の中で、市民プロジェクト成功させるために、リーダーたちがどのように課題を解決していったか、それを参考にご自分が今抱えている課題をどう解決していくか、グループごとに話し合っていただきました。

ミライカフェではインプットと対になる形で、当然ながらアウトプットがあります。多くの場合、それは上記に挙げたようなディスカッションという形式をとります。ただし、そのディスカッションが向かう先にはその時々で違いがあります。
例えば、第12回の「食を語る」がテーマのミライカフェでは、朝ごはん、共食、伝統食という3つのサブテーマについてそれぞれの参加者が思うことを発言し、共有することを目的にしました。それは、この回の目的を、周囲の人たちの食に対する考え方を知る、としたからです。そこではひとつの解にたどり着く必要はなく、ただ自分以外の人たちの価値観や実態を知ることで、自分の食を顧みる、そこに重きを置きました。そこでワールドカフェ方式、つまり人の発言を否定せず、出た意見はそのままホワイトボードに書き留めていく、という形をとりました。
それに対して第14回の「リブランディング会議」は、既にある商品のリブランディングを行おう、という回であり、参加者は理想とする解を求めて意見を集約していきます。

これまでに16回開催したミライカフェはたびたび会場を変えてきました。コレカラ99の定義する九十九里エリアは13市町村あり、最北の銚子市から最南のいすみ市までは、車で二時間はかかる距離です。どこを会場としても来づらい方がでてしまうのは仕方がないこと。そこでなるべく多くの方が参加できるよう、会場を移しながら開催することにしました。会場としてお店を借りることができれば、そのお店に馴染みのある方はさらに来やすくなります。そうした狙いもあって、会場探しの日々が続きました。しかしながら、適当な広さ、十分な駐車場、手頃な会場借用費用、飲食可であれば尚良し、など条件を兼ね揃えた会場を探すのは案外難しいものです。第16回を迎えたところで、会場探しは一旦お休みし、お馴染みの横芝光町の会場を当面使う、ということにしました。会場探しに奔走するあまり、ミライカフェの中身がお粗末になっては元も子もありません。今後の開催頻度は四半期に1回を基本としていきます。次回は11月の開催。どんな話が聞けるか、できるか。これまた楽しみです。

by nagisa

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