AKIYA99

2014年9月28日

AKIYA99はその名のとおり、九十九里各地に多数点在している空き家を有効高活用していこう、という想いと共にスタートしたプロジェクトです。プロジェクトの発起人は、2014年5月まで九十九里町にて人気の食堂「はちどり食堂」を切り盛りしていた太田直美さん。現在は居を内房の久留里へと移し、はちどり企画として様々なイベントや企画を発信しています。AKIYA99というプロジェクト自体は九十九里での活動をベースに企画されたものなので、現在は休止中という位置づけですが、九十九里に限らず、人口の流出に頭を抱える地域に共通する空き家問題—それを楽しみながら解決していく試みについて、紹介していきます。

太田さんは食堂をオープンする以前は不動産会社にお勤めでした。その頃に持っていた想いについてこんな風に語っています。

「駅前や開発地区では、都心で暮らす人たちが多く移住してきて、新しい家が建ち、活気が出てきた一方で、交通の便が悪い海沿いや田園地帯では、まだ住める空き家が増えていくのを目の当たりにしました。その空き家に住んでみたくなるような新しい仕掛けを企画提案させてもらい、地域の活性を図っていきたいと思いました。」

総務省の統計データによると、平成25年度調べの全国の空き家率平均値は13.5%。記録のある昭和38年から右肩あがりを続けてきた空き家率推移だが、その推移に逆らうことなく、平成25年度の13.5%はやはり過去最高の数字だといいます。千葉県はというと、平成20年度には13.1%だった空き家率が25年度には11.9%に落ち着いており、全国の都道府県の中では9番目に空き家率の低い都道府県にランクインしています。そんな千葉県でさえ、実際に居住し、さらには不動産業界に携わっていた太田さんの目には「空き家が増えていく」ように映っていたわけです。

そんな千葉県は九十九里町での空き家活用の道すじとして、太田さんが思い描いていたのが「シェアハウス」でした。それもただの共同住宅ではなく、コンセプト型シェアハウスです。

「コンセプト型シェアハウス・ゲストハウス・貸別荘の企画・提案をします。 はちどり食堂を通してできたつながりを生かした、地域交流型のシェアハウス、ヨガ合宿、サーフィン合宿、農業体験、林業体験など、さまざまなワークショップの開催ができるようにしていきたいです。 空き家を利用して九十九里地域の農家さん、アーティストさんなどと交流ができるイベントを企画したり、直売所、ギャラリーなども作っていきたいです。 

そして、田舎こそシェアハウスだと思っています。 住まい・物・情報・コンテンツ・時間・労働力など共有出来るものは共有しながらも豊かな生き方・暮らし方を提案。それらを通して、自立した人づくり・自立した地域づくりを目指していきたいです。」

そうした想いを言葉にして発信し続けていくと、想いは伝わるもので、太田さんのもとにいくつもの魅力的な物件情報が集まってきました。2012年12月には物件の見学会なども催しましたが、資金面の兼ね合いなどもあり、思い描くシェアハウスはまだ実現に至っていません。

現在は久留里にて「はちどりの杜」という名の新たな活動拠点を作っている太田さんですが、AKIYA99に懸ける想いは久留里にも引き継がれています。また、もし九十九里エリアでこのプロジェクトに共感し、実際に活動してみたいという方がいれば、一緒に取り組みたいとのことと。形も空間も、見てきた人の暮らしもひとつひとつ異なる数々の空き家たち。あなただったら、九十九里の空き家で何をしたいですか。

by nagisa

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