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メンバー制度

2014年9月28日

コレカラ99という団体のことを話すときに、まずもって疑問に思われるのが「一体コレカラ99とは誰なのか?」ということだと思います。この記事を書いている事務局の面々(現在4名)がコレカラ99だ、いう認識の方もいらっしゃるでしょう。

コレカラ99は設立当初、「九十九里エリアの住民コミュニティ」である、と定義づけました。なんとも曖昧な表現です。そこにしてさらに、「住民でなくても九十九里を愛する方であれば参加可能!」なんて言ってしまうものだから益々わけが分からなくなります。

平たく言うと、「(九十九里を)自分が・地元を・自慢できる町に(する!)」という理念に賛同して九十九里で何かをしようと思ってくださる方は、どなたでもコレカラ99になり得るということです。そのような想いの方は、九十九里エリアに大勢いらっしゃるとは思いますが、顔が見えないとなるとやはり不都合なこともでてきます。そこで、中でも特にはっきりとその理念への賛同を宣言し、事務局と共にコレカラ99の活動に積極的に関わってくださる方に名前をつけることにしました。それが「メンバー」です。

「メンバー制度」と言うと、お店の会員制度や、団体構成員を思い浮かべる方もいるかもしれません。コレカラ99のメンバー制度はそのどちらとも言えますが、どちらとも少し趣の違うものでもあります。

先に結論から言ってしまうと、コレカラ99の目指していたメンバー制度はそのかなりの部分が上手く機能しませんでした。そこで、ここでは目指していたメンバー制度の姿と、見えてきた失敗要因についてご説明します。

まず、メンバーの定義についてもう一度整理すると、「自分が・地元を・自慢できる町に」という合言葉に共感し、次世代の地元を語り、考え、時にはプロジェクトに参加/ 協力する意思を持って登録手続きをしてくださった方をメンバーと呼んでいます。重視されるのはその意思なので、前述したように、九十九里エリアに居住している必要はありません。メンバーには個人と法人のどちらもなることが可能ですが、その違いは主に会員費の額などに留まるため、ここでは主に個人のメンバーについて解説します。

メンバーになった暁には義務と権利の両方が発生しますが、それをまとめると次の図のような感じです。

member

メンバー制度に期待した3つの側面

コレカラ99は2011年から寄付金を受けてスタートをすることのできた団体ですが、運営を続けていく以上、運営資金をどう作るか、そして運営をサポートしていく人員をどう確保するかを考えていかねばなりません。そういう意味では、世にある多くの団体の「構成員」としての役割はメンバー制度に期待されたもののひとつです。しかし、それ以上にメンバー制度をつくるにあたって意図されたものが、「人材バンク」としての役割、そして「プロジェクトリーダーを育てるための土壌」です。

メンバー登録をしていただいた方には、ご本人に差し支えのない範囲で職業や趣味、好きなこと、やりたいことなどを含むプロフィールを記入していただき、それをコレカラ99公式ウェブサイトで公開していました。ウェブサイトをご覧になった方は、キーワード検索や居住地検索などの機能を使って、どこにどんな能力・やりたいことを持ったメンバーがいるかを検索できるのです。たとえば、あなたが匝瑳市で婚活イベントを開催したいと考えた時に、どの人に相談したら、あるいはどの人に依頼したらそれを実現できるかが分かります。九十九里エリア内で仕事を遂行したい人に、キャリアを築きたい人を紹介するための言わば人材バンクです。九十九里の仕事を九十九里の人材でまわす―その流れを促進するのが人材バンクとしてのメンバー制度です。

また、コレカラ99のメンバーになることは、コレカラ99の掲げる「自分の地元を自慢できる町に!」という思いに共感し、そのためにコミットしたいという思いを表明することでもあります。メンバーになり、他のメンバーと関わる機会を増やしていくことで、実現したい夢を持った人や既に活発に活動している人を知る機会も増えていきます。その中で、「自分にもできる!」「自分もこれを実現したい!」という思いや行動力が磨かれ育っていく。そんな土壌が出来上がるのではないかというのが3つ目の狙いでした。

メンバー制度の骨子がまとまり、メンバーを募集し始めた2012年の秋からの1年半ほどで52名の方がメンバー登録されました。とは言え、その多くの方がおそらく持っていたであろう疑問を臆せず言うと、「メンバーになったけれど、それで?」ということではないかと思います。それは、上記で説明したメンバーとしての義務や権利(例えばお得なメンバー証の発行など)を実現できなかった点や、メンバーであることを実感できるような人材バンクとしての役割がさほど機能していなかった点が大きいのではないかと思います。もちろん、そうした試みが実を結ぶには、もっともっとウェブサイト自体のPV(ページビュー)が必要となるでしょう。また逆に、メンバー制度の存在がコレカラ99にとっての足枷になってしまった部分もあります。こうした制度は一見すると「囲い込み」ではないかという疑念をもたれてしまう面があるのと、運営する側としても、手段に過ぎなかったメンバー制度が「メンバーを増やす」という目的にとって替わられてしまうリスクが常に付き纏うからです。そう考えると、メンバー制度の先に見えていた目的に間違いはないものの、今のコレカラ99の成長ステージで実現するには少し早かったのかな、という思いを強めています。改めて挑戦する時には、必要のないものを削ぎ落として、コレカラ99の本質を反映するものを実現したいところです。

by nagisa

エシカルコミュニティの構築
住民参画のプロセス

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